とある町長の個人記録

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菊池省三先生との対談

 今日は菊池省三先生との対談です。対談の内容は、株式会社中村堂が出版する「今の教室を創る 菊池道場機関誌『白熱する教室』第18号(2019年9月末発売予定)」に掲載される予定です。詳しくは本誌をご購入ください。

 菊池先生とは主にコミュニケーションの大切さについて語りました。先生の著書にも、学級で子ども達が何でも言える環境、信頼信用があり、安心して発言できる土台があってこそ、子ども達は自分の意見を言うことができるし、そこにはコミュニケーションが大切である旨が書かれています。そして、それは先生同士も一緒ですよね。職員室が何でも言える環境であり、先生同士のコミュニケーションがないと良い学校は作れないと思うのです。そしてまた、それはまちづくりにおいても一緒ですよね。誰もが町政に意見することができ、対話や議論を通して、コミュニケーションを深め、より良いまちをつくっていくことが理想です。

 私は元々、学校の先生が好きで、今でも年賀状のやり取りをしている人もたくさんいます。だから学校の先生に憧れて、大学は教育学部に行きましたが、最終的には学校教育ではなく、社会教育の現場でやっていこうと思いました。それは、学習指導要領に縛られて、一斉指導型の授業をし、決められたことを決められた手順で子ども達に詰め込んで行く学校教育現場よりも、私が伝えたいこと、子ども達が学びたいことを自由に一緒に楽しんで学べる社会教育の可能性がものすごくキラキラしたものに感じたからです。もちろん学校教育には学校教育の良さもあるのですが、大学生だった当時の私はそのような気持ちでした。

 結局、学生時代は野外教育活動を通して、子ども達とキャンプなどをして過ごしましたし、就職先も青少年の健全育成を掲げるユースホステル協会でした。そこでも子ども達と無人島に行ったり、青少年センターの子どもの居場所つくり事業を担当したり、学校教育や家庭教育ではない社会教育の分野でこれまでやってきました。

 菊池先生は「これまでの教育界の『観』を変える」とおっしゃっています。旧態依然とした学校現場が変わらなければならない時が来ているのです。次期学習指導要領の中でも「主体的・対話的で深い学び」ということが言われています。これまでの一斉指導型の授業で、先生が子ども達に一方的に詰め込み、「みんな一緒」の子ども達をつくっていくのではなく、個の確立した集団を育てることが大切です。そのためには、自信と安心感のある学級が土台としてきっちりとあり、その上で先生の指導力でつくる授業があり、自ら考え続け、豊かで確かな対話力を持った人間を育てることを目的にすることだとおっしゃっています。

 私はこれまで野外教育の分野でやってきましたが、これから学校教育の現場で求められていることは、まさに私たち野外教育をやってきた者が実践してきたことと一致するのではないかと思います。単発の子どもキャンプでは、私たちは特に人間関係づくりに力を入れます。コミュニケーションが円滑に進むと、みんなが積極的になります。お互いの個性を認め、それを発揮しますし、強い絆も生まれます。そうなれば、後は子ども達だけでもわいわい、がやがやと楽しそうに意見を出しあったり、何をすべきかを考えます。そして、その後にはきちんと振り返りを行います。キャンプリーダーは本当はリーダーではありません。私は当時はキャンプサポーターであるべきだと主張していました。子ども達に教える指導者ではなく、一緒に楽しんだり、学んだりしながら、グループが成長するように時には少し助言をしたり、見守ったりする立場であるべきだと思っています。

 しかし、今の先生達には、時間的にも精神的にも余裕がないのも現実です。キャンプの時などは子ども6名ぐらいに対して、キャンプリーダー1名ぐらいがつくことが多く、何をするにも時間的、人的余裕はありました。先生達の長時間労働の問題は今まさに解決していかなければならない問題ですが、クラスの人間関係がよくなって、主体性があり、自ら学ぶ集団になれば、先生の負担も減るのではないかと思います。もちろん先生達が働きやすい環境をつくっていくのは私達の仕事ですが、昨日、現場の先生と話をした時は、そもそも現場に長時間労働を減らそうという意識が低いのも原因のひとつだとおっしゃっていました。旧態依然として変わることを嫌がる校長や先生達が多い教育界ではありますが、本町でも変わろうと思ってくれる若い先生達もいらっしゃるのは希望の星です。これらを後押ししてあげられるのも教育委員会や私の役割なのかなと思います。

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