一條義治(2013)『これからの総合計画 —人口減少時代での考え方・つくり方—』イマジン出版株式会社を読みました。薄い本なので、総合計画に興味のある方には最初の一冊としておすすめです。
本町も今年度から総合計画をつくって行かなければなりません。基本構想の策定義務が廃止されたこともあってか、総合計画を策定する意義や必要性に疑問を持たれていらっしゃる方も私の周りにもいます。しかし、この本の中でも次のように書かれています。
■人口減少や低成長時代の市民参加においては、公共施設の統廃合、行政サービスの廃止・見直しや市民負担の増など、市民にとって厳しい選択を求めることが多くなってくると考える。
■自治体の未来と長期的なまちづくりのあり方について、市民・行政・議会が一体となって検討する「機会」や「場」として、総合計画の策定こそが最も相応しい「ステージ」なのではないだろうか。
総合計画に疑問を持たれている方は、社会の移り変わりが激しい時代に、10年もの長期の計画を策定しても、すぐに陳腐化してしまうという思いのようでした。でも、まずは価値観を共有するためにも、大きな方向性は住民参加のもとで決める必要があると思います。細かいところは時代の変化に合わせて柔軟に変更して行けば良いのかなと思います。
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