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映画『ザ・シークレットマン』(2017)

 先日、少し時間ができたので、Amazonプライム・ビデオで、映画『ザ・シークレットマン』を観ました。原題は『Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House』です。1972年のアメリカで起きたウォーターゲート事件で、報道機関に情報提供をしていたディープ・スロートこと連邦捜査局(FBI)副長官のマーク・フェルト氏のことを描いた作品です。

 当時のニクソン大統領は、FBI長官が亡くなったため、自分の息のかかったパトリック・グレイを長官代理に任命します。ウォーターゲート事件には、ニクソン大統領再選委員会が大きく関わっていることが分かりますが、ホワイトハウスやCIAへの事情聴取にはグレイ長官代理の許可を得るように言われます。しかし、フェルト副長官はFBIの独立性を守ろうとグレイ長官代理と対立します。また、大統領の法律顧問(ホワイトハウス)からは捜査を打ち切るよう圧力がかかります。それでも、権力者に忖度せずFBIの独立性を守り、時にはマスコミに情報をリークし、最終的にはニクソン大統領が辞任に追い込まれることになります。その一連の流れを描いた作品です。

 この映画でおもしろいなと思ったのは、グレイ長官代理がホワイトハウス関係者への事情聴取には許可を得るようにと言った時に、フェルト副長官は「FBIの独立性」を強く主張します。大統領の法律顧問とのやり取りでも同じです。権力者に忖度せず、国家を守ることを優先した、ある意味、官僚の鑑みたいな方です。一方で、過激派組織に対する違法捜査の指示を出していたことで罪に問われるということもあり、何が正義かは分かりませんね。ただ、政治的な圧力が絡むとややこしくなるというのは万国共通な気がします。それと、映画自体は淡々と進むので、派手なアクションとかはないです。ウォーターゲート事件のことなど事前知識を得てから観るのがおすすめです。個人的には実話を元にしたこういう映画は好きです。

長官代理「今後、ホワイトハウスやCIAから事情聴取する際は許可を取るように」
捜査官「許可?」
副長官「誰の許可です?」
(中略)
副長官「FBIは独立組織です
長官代理「それは分かっている」
副長官「では、その捜査に許可を得る必要などないということもご存知でしょう」
副長官「その特権を放棄したら取り戻せません。二度と」
長官代理「熱くなるな。大した事件じゃない」
副長官「そうかもしれません。それを確かめるのがFBIの仕事です。あなたは政府の人間じゃない。あなたはFBIの長官代理だ

映画『ザ・シークレットマン』(2017)

法律顧問「すぐに対策を講じてくれ、副長官」
副長官「分かりました」
法律顧問「今すぐだ」
副長官「ええ、ただ理解ができません」
法律顧問「何がだ?」
副長官「なぜ私に電話を? ホワイトハウスはFBIの上部組織ではないはずですが?」
法律顧問「私は、、、」
副長官「FBIは独立組織です
法律顧問「ただ君たちに意見を、、、」
副長官「恐縮ですが、ご意見をいただくことなどありません」

映画『ザ・シークレットマン』(2017)

CIA?「ホワイトハウスは組織を掃除するつもりだ。CIA長官も朝までに更迭される」
副長官「なぜだ?」
CIA?「迅速に君をあぶり出すことができなかったからだ。マスコミにリークした真犯人をな」
副長官「CIAはどう動く?」
CIA?「もちろん関与を否定する。君の邪魔をするつもりはないが、組織を守るためなら仕方ない。この件でFBIには絶対に手出しさせない」
副長官「ホワイトハウスは?」
CIA?「大統領は変わるものだ。だが、CIAは残る。FBIも残る。官僚は不滅だ

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